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2018年09月28日

イノシシの皮から革へ

ブログをしばらくお休みしていてすみませんでした。元気にやってます!
たまたま調べ物をしていて見かけたレポートを紹介します。

天草では毎年大量のイノシシが捕獲されてます。
最近の数字は確認してませんが、天草市では捕獲予算を年間5000頭分用意していても足りなくなる年度もあるようです。それでも減る様子が無いということを考えると、出生数は、イノシシ 5000頭以上 >>> 人間 600人くらい、そんな自然が元気な地域なんですね。※写真はくまもと農家ハンターの取り組みを伺った際に撮影したものです。
イノシシの檻

以前からイノシシの利用については興味を持っていたのですが、食肉利用以外にあるいくつか候補の一つが「皮革」利用です。
天草内でも皮革製品を作られているクリエーターさんがいらっしゃいますので、原料調達も自分たちでできるようになったらいいだろうなと期待してます。※先日、皮革鞣しの講習もあったみたいですね!

さてそんなジビエ皮革ですが、経済産業省でも産業として可能性を検討していたようです。
平成29年度皮革産業振興対策調査等

(野生害獣の駆除等により生じた皮革の利活用に関する実態調査等)


以下は僕の大雑把に把握した内容です。

まだ夜明け前


この報告書では、国内のなめし加工業者のジビエ取り扱い状況や流通、海外事情などを一通りまとめてあり、すごく参考になるのですが、平成29年の調査時点で、まだまだ市場としては夜明け前だなという感じでした。
エゾジカについては、皮の収集から加工までの流れが確立しているが、ほかはスポット対応で安定して流通しているという状況にはまだ届いてないみたいです。
流通が安定しないということは使う側の選択肢に入ってこないということにもなりますね。

海外事情


ヨーロッパは家畜の皮メインで伝統的に産業が確立されていることもあるのか、ジビエの皮はそこに入り込めて内容です。アメリカの方がまだ盛んなようですが、こちらも市場としては夜明け前な感じです。

市場としての可能性


報告書にもあるように、「エシカル」という視点ですごく可能性があるなと思いました。
エゾジカは安定していると言っても、年間数千枚のオーダーなので、販路形成とセットで連動して取り組めばなかなかに面白いことになりそうです。

課題


ジビエの皮の課題としては、品質の問題が大きそうです。捕獲時の傷、皮を剥ぐときの処理によって使用可能な面積が小さくなってしまっては歩留まりが悪くなってしまいます。一つ一つの処理技術の積み重ねが大事そうですね。
なめし加工については、1枚から対応するところもあるようなので、進める際には報告書を参考にアプローチしてみるとよさそうです。

最後に


ちょうど10月11日の天草倶楽部に農家ハンターの宮川さんがゲストスピーカーでいらっしゃいます。
皮革加工の話もしてみたいです。
天草倶楽部

皆さんも、調査、資料に当たってみると発見がありますよ!
調べもののお手伝いをご希望の方は遠慮なくお声がけください。



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Posted by 野間英樹  at 07:12 │Comments(0)考えてる事商品開発
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